
世代間育成システム
完成プロジェクト
―阿見アスリートクラブが目指す指導のかたち―
阿見アスリートクラブがめざすテーマは、
こどもからおとなまで元気にかけっこ!
陸上競技場に来れば
そこにはいつでも仲間やコーチがいて
こどもも大人も一堂に介してかけっこを楽しめる環境を提供する。
それが阿見アスリートクラブの指導理念です。
小さなこどもからお年寄りまで幅広い世代の方を対象とした
阿見アスリートクラブの独自の一貫指導のかたち「世代間育成システム」※1。
すべての世代に対応したコースを設けて
かけっこ、競技スポーツを経て、生涯スポーツとして陸上競技続けていける
指導システムづくりに取り組んできました。
その中で感じたのは
一人一人の人生が違うのに
一貫指導のかたちが一つしかないのは
阿見アスリートクラブでかけっこを楽しむ人たちの
選択の幅を狭めてしまうことになるのではないか。
ということでした。
一貫指導のかたちもいくつもあっていい。
定期練習会という核を大切にしながら、
ひとりひとりの人生に寄り添える方法を考えていこう。
そうして
世代間育成システムは会員と共に成長するシステムになりました。
その一つの課題であった
”高校を卒業して大学や企業へ進む道を選択した選手”を
これまでの指導とはかたちを変えてもずっと応援・サポートし続けるために
阿見アスリートクラブができることはないか?
世代間育成事業※2の一環として、
トップ選手育成事業を2012年にスタートさせたのです。
当時のトップ選手育成事業は卒業生の中からトップ選手育成事業対象選手を選出し、
クラブが出来る範囲でサポートを続けていく。というものでした。
その初代対象選手の一人が、楠康成です。
その後、トップ選手育成事業の対象選手を
"クラブ卒業生で、卒業後も陸上競技をつづける選手全員"と広げ現在に至ります。
そして2017年、あるプロジェクトが動き出しました。
トップ選手育成事業「楠康成応援プロジェクト」
高校卒業後、企業へ進み実業団選手として競技を続けてきた楠康成が
オリンピックを目指すために、世界のプロコーチのもとで学びたい
と相談にやってきたのです。
阿見アスリートクラブとして応援できることはないか?
そして、トップ選手育成事業のスポンサーを集めをすることで
その願いは実現されました。
数カ月アメリカで世界のトップチームとのトレーニングを経験した楠康成は、
幼いころからの夢を叶えるために、
単身アメリカへわたる決断をしたのでした。
そして2018年、
クラブトップ選手として、また阿見アスリートクラブへ戻ってくることになりました。
物心ついたころから阿見アスリートクラブで育ってきた楠康成が
実業団選手となって経験を積み、
成長してまた阿見アスリートクラブへ戻り世界へ挑戦する。
楠康成の挑戦がひとつの世代間育成システムのかたちをつくり、
それに続く若い世代のこどもたちがまた新しいかたちを築いていく。
人と共に成長し続ける世代間育成システムを完成させる取り組みとして
楠康成応援プロジェクトは
世代間育成システム完成プロジェクトへと名前を変えスタートします。
いつかクラブからオリンピック選手が育ったらいいね。
そんな夢から始めった阿見アスリートクラブ。
新たな挑戦が始まります
2020年東京オリンピック
そして、その先の未来へむかって…。
※1 世代間育成システム … 阿見アスリートクラブ理事長が作った阿見AC独自の一貫指導を指す造語
※2 世代間育成事業 … 世代間育成システムがそれぞれのニーズに対応するために、様々な指導の形を実現するための取り組み